専門領域セミナー①
「心臓リハビリテーション
における近年のTopics」
大分大学医学部付属病院
井上 航平 先生
本講演では,「心臓リハビリテーションにおける近年のTopics」と題して「フレイル」,「腫瘍循環器」,「回復期心リハ」について話題提供したい.
高齢者人口は2040年頃にピークを迎えるとされており,そのなかでも循環器疾患は加齢とともに患者数は増加すると言われている.そのため循環器疾患に対応できるリハセラピストは社会的にも必要不可欠である.
心臓リハビリテーションとは,運動療法と疾病管理を中心に,多職種が関与する包括的心リハのことを指す.2021年に心大血管リハビリテーションガイドラインが9年ぶりに改訂され,前回のガイドラインからの改訂として「フレイル」,「腫瘍循環器」などが取り入れられている.さらに2022年の診療報酬改定で,回復期リハビリテーションを要する患者の状態として,「急性期心筋梗塞,狭心症の発作もしくはその他急性発症した心大血管の発症後又は手術後の状態」が追加されるなど,心リハにおける近年の進歩は目覚ましい.
これらの最新の知見を提示し,参加された皆さまと心臓リハビリテーションの新たな可能性について考えるきっかけになれば幸いである.
ー講師略歴ー
【略歴】
2012年 3月 大分リハビリテーション専門学校 卒業
4月 臼杵市医師会立コスモス病院 入職
2018年12月 臼杵市医師会立コスモス病院 退職
2019年 1月 大分大学医学部付属病院 入職
【取得資格】
・心臓リハビリテーション指導士
・循環器認定理学療法士
・ICLSインストラクター
・心電図検定2級
【社会的活動】
・2016~2017年:大分県理学療法士協会 ブロック局 県南ブロック局員
・2017~2020年:大分県理学療法士協会 学術局学術部員
・2020~2021年:第55回日本理学療法士学術研修大会実行委員会学術局局員
・2021年〜現在:日本神経理学療法学会大分地方会委員
・2022年:第6回循環器理学療法学会 Twitter広報員