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第21回 大分県理学療法士学会 

大会長 藤原愛作

 この度、第21回大分県理学療法士学会を2019年2月3日に開催させて頂くにあたり、ご挨拶申し上げます。

 昨年の第20回学会では再生医療の最前線について特別講演が行われ、理学療法の世界に新しい時代が到来したと実感する機会となりました。一方で、再生医療の発展により、今まで回復が困難だった症例も回復する可能性が広がるため、理学療法の質に関する課題がより鮮明に浮き彫りとなりました。国は理学療法に関するエビデンスの構築を期待しており、日本理学療法士協会もエビデンス構築のために、理学療法診療ガイドライン第2版の作成や予防領域に関するビックデータの集積を進めています。また、地域包括ケアシステムなどの社会の流れの中で、理学療法士に求められる役割と期待は年々大きくなっていると実感している次第です。このように、社会の動きを垣間見ても、理学療法士の置かれている現状は激変しており、次の10年さらには100年ライフに必要な役割を自らの力で構築していく必要があります。

 理学療法士が社会からの役割を構築し期待に応えていくためには、我々が“しんか”していかなければいけません。私たち理学療法士が理学療法の真の価値を理解し、先人達の成果を盤石の土台とするため理学療法を進化させ、社会の期待に応えられる新しい価値を構築していく必要があるのではないでしょうか?

 今回、特別講演の講師に千里リハビリテーション病院 吉尾雅春先生を迎え、臨床家としてだけではなく、日本神経理学療法学会の代表幹事という視点からも、「理学療法の未来を共に考える」というテーマで講演いただきます。

 学術部では本学会の開催まで何度も意見交換を行い、特別講演を始めセミナーや研究発表などの企画を準備させていただきました。本学会が皆様の「理学療法のしんか」のきっかけになれば幸いです。ぜひお誘い合わせの上、ご参加いただきますようお願い致します。

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